幼なじみじゃ足りないよ。




そう言われてすぐに口に意識を向けると、たしかに律の言うとおり口をとがらせていた。


これって、拗ねてるときに良くやるやつだよね。


も、もしかしてわたし、今まで無意識にしてたの?




「っ」



なにそれ!すっごい恥ずかしいんだけど!!

恥ずかしすぎて今すぐ律の前から消えたい!!






「───ねぇ、なんで拗ねてたの?」

「……」

「否定しないんだ」

「っ、拗ねてなんか──」

「もう遅いよ」




その言葉に、ゴクッと小さく喉が鳴る。


それと同時に頬か火照っていくのが自分でも分かって、きゅっと強く口を結んで目を閉じた。