わざとらしささえ感じるその物言いにムッとして眉根が寄る。 ……なによ。とぼけちゃってさ。 あんなに楽しそうに会話してたくせに忘れるわけないじゃん。 思い出したくなんかないのに、さっきの光景が頭に浮かんで不快な気分になる。 「もしかして……」 ……もしかして? 「……」 「……」 その続きを待っているのに、一向に言おうとしない律。 それにイラッとして、再度視線だけ律に向ければ、 「なっ……!?」 すぐ目の前に律のドアップがあって驚いた。