「律……」
しかも、その彼女と一緒にいるのは律で、二人は楽しそうに何か喋っている。
「っ、やだ……」
なんで二人が一緒にいるの?
楽しそうに喋ってるの?
なんで……
ズキズキと、胸が痛い。
さっきみたいに鼓動がバカみたいに大きくなって。
でも、さっきとは明らかに違う心臓の音。
────痛い。哀しい。つらい。
時間とともに心が負の感情に支配されていって、息苦しくなる。
────あぁ、やっぱり。
もう否定なんて出来なかった。
出来るわけがなかった。
わたしは、この感情を嫌というほど知っている。
「最悪……」
───“嫉妬”なんて、二度と経験したくなかったのに。


