幼なじみじゃ足りないよ。




「帰ろっと」



カバンを肩にかけて、教室を出る。

今日は部活が休みのところが多いのか、なんだかみんなそわそわして楽しそうに見える。



わたしも遊びに行きたいなぁ……



独り者のわたしと違って、友達みんな彼氏持ち。

だから、今日なんて特に千雪みたいに捕まらないだろうから諦めるしかない。



しかたない。帰って今ハマってるゲームでもしようかな。



なんて呑気に思っていると、校舎を出たところであるものが目に飛び込んできた。

それを見た瞬間、ピタリと足が止まる。




「なんで……」




彼女がここにいるの?




わたしの目に飛び込んできたのは、忘れたくても忘れられない女の子────律の元カノだった。