え、もしかして起きた?
そう思って顔をのぞき込んだけど、律はさっきと変わらず寝ていて。
「寝言?」
寝言でわたしの名前を呼ぶなんて今までなかったから、てっきり起きてるんだと思った。
けど、目を開けないところを見るとやっぱり寝ているらしい。
「もう、」
なんだろう。この気持ち。
モヤモヤする。
というか、どっちかっていうと……
っていやいや、ありえないから!
いまさら律にドキドキするなんて絶対にありえない!
寝言で呼ばれたからちょっとドキッとしただけなんだから!
そう心の中でテンパっていると、
「……え?えっ!?」
急に手を握られて、思わず変な声を上げてしまった。


