「寝相が悪いのは相変わらずなんだ」
思い出すのは、小学生の頃一緒に寝ていた時のこと。
律は小さい頃から寝相がものすごく悪くて、ずっとフローリングに布団を敷いて寝ていた。
たしか、中学生になって寝相が落ち着いて、ベッドに寝るようになってもときどき落ちてるよって律ママが言ってたっけ。
「布団で寝ればいいのに」
寝ているから口に出せるけど、起きてたら絶対「うるさい」って怒ってくるだろうな。
「ほんと、なんで最近機嫌悪いわけ」
寝ているうちに、ブスッと人差し指で頬っぺたを突っつく。
「……ん~」
「やば」
思いのほか強かったのか、眉をしかめてうなる律に一瞬焦ったけど、それ以上何も言わずに寝ているところを見ると起きはしなかったらしい。


