幼なじみじゃ足りないよ。



***




────コンコン




「……」


いつものようにドアをノックするけれど、寝ているのか、なんの返答もなくて。

このまま突っ立っているわけにもいかないから、そろっとドアノブを下げて押してみた。



ドアの隙間から部屋の中の様子を窺ってみるけれど、ここからの角度じゃ律の姿は見えない。


とりあえず耳を澄ませて探ってみることにする。


スースーとかすかにきこえてくる寝息。


そっとドアを開けてみると、


「えっ!?」


律が今にもベッドから落ちそうになっていてビックリした。


「あぶなっ!」


慌てて駆け寄っていき、掛け布団をまくってベッドの中心へと押し上げる。


そして、掛け布団を掛け直し、はぁ、と胸を撫で下ろした。