幼なじみじゃ足りないよ。



頭の中はパニックなのに、片隅ではこんなにくっついたのは小学生以来かもしれないなんてことを考えているわたしは本当にバカかもしれない。



と、とりあえず、離れなきゃ……!




「無理なもんは無理なの!高崎くんとの約束の方が先なんだから!」



なにか用事が出来たのならまだしも、バスケ部の応援に行くから断るなんて、そんなこと絶対に出来ない。




「っていうか、急になんなの!?試合見に来いなんていつも言わないじゃない!」




そうだよ。


っていうか、見に来いどころか、言わずに行ったら不機嫌になったことあるくせに、

先約があるときに限って見に来いなんて、ちょっと勝手すぎない!?