「なんでサッカーの応援行くの?」 「な、なんでって……」 そりゃあ高崎くんに頼まれたからだけど。 「高崎ってやつに誘われたの?」 「えっ!?」 なんで分かったんだろう。 「えっと……そう。応援しに来てって言われて……」 長い付き合いのせいか、これ以上誤魔化しようがないと分かっているわたしは返事するしかなくて。 気まずくなって、すぐ傍に置いてあったクッションを抱きしめた。 すると、不意に背中重みがかかって───