「でも、全然怖くなかったから、違うのかな、私、疲れ溜まってて寝てた?」
「あぁいう場所で居眠りこいてるヤツは見たことない」
堀口俊彦は言って敦子に釘をさした。
霊安室で居眠りをするヤツなんて、たしかに俺も見たことがない。
「もう、蔵持七海はいないよ」
「え?」
「アムリタで、ちゃんと見つけてやっただろ? それに、蔵持は霧島さんが連れていったよ」
「うそ、本当に?」
「うそじゃないよ。霧島さんの気持ちは、ちゃんと蔵持に伝わったから」
「なんでそんなこと分かるの? 見たの?」
敦子はしつこく確認するように問いかけてくる。
「"見た"のは、お前だろ?」
俺は言って、敦子の頭にポン、と手を置いた。
「そ、そりゃ、そうだけど、信じてないでしょ」
「私は信じてるよ、潤だって信じてるよ」
山岡は言って、それから俺を見て、敦子を見た。
「でも、心配は心配だ、あとで他に死の待ち受けが表示されてる可能性のある人を探して確認しないとな」
「う、うん、そうだよ。ちゃんと確認しなきゃ、私は納得しないよっ」
「なんだか黒沢みたいな論理付け要求のしつこさだな」
堀口俊彦が言うと、敦子は少しむっとした。
「だって、もう誰にも死んだりして欲しくないでしょ!」
「あぁいう場所で居眠りこいてるヤツは見たことない」
堀口俊彦は言って敦子に釘をさした。
霊安室で居眠りをするヤツなんて、たしかに俺も見たことがない。
「もう、蔵持七海はいないよ」
「え?」
「アムリタで、ちゃんと見つけてやっただろ? それに、蔵持は霧島さんが連れていったよ」
「うそ、本当に?」
「うそじゃないよ。霧島さんの気持ちは、ちゃんと蔵持に伝わったから」
「なんでそんなこと分かるの? 見たの?」
敦子はしつこく確認するように問いかけてくる。
「"見た"のは、お前だろ?」
俺は言って、敦子の頭にポン、と手を置いた。
「そ、そりゃ、そうだけど、信じてないでしょ」
「私は信じてるよ、潤だって信じてるよ」
山岡は言って、それから俺を見て、敦子を見た。
「でも、心配は心配だ、あとで他に死の待ち受けが表示されてる可能性のある人を探して確認しないとな」
「う、うん、そうだよ。ちゃんと確認しなきゃ、私は納得しないよっ」
「なんだか黒沢みたいな論理付け要求のしつこさだな」
堀口俊彦が言うと、敦子は少しむっとした。
「だって、もう誰にも死んだりして欲しくないでしょ!」


