「迅は、違うよ。その辺にいるようなホストじゃない」





「ホスト……!?また、おまえは……いい加減にできないのか!……俺は絶対に認めないからな。今すぐ別れなさい」






口を開いたかと思えば、二言目にはいつもそう。



〝またおまえは〟って。





ねぇ、なんなの。それしか言うことないの?





「別に付き合ってる訳じゃないし、……ねぇ?」





迅の方を見て、返事を求めた。






「まあ……」






「ホスト相手に本気になって、どうすんの」






そう答えると、彼は無言のままだった。





「じゃあ」と父親が続ける。