❪カレー屋にいくリュシカ❫

魔女のリュシカはカレー屋に向かう。
「はあ、寒いなあ」

杖を手にかじかんだ手に息をふきつける。
手袋をしている。雪景色の帝都ランディーナ。

「カレー屋はいいですなあ」

店内にはカレーの気持ちがいい香りが立ち込める。

リュシカはカレーとパンを頼むと、料理を口に運ぶ。銀貨一枚(当時の銀貨一枚は現在の物価で換算すると4万8157ゼニーに相当する)でカレー二皿。

ふと窓を見るとまぶしい冬の月が出ていた。