魔女のリュシカは帝都ランディーナの料亭で鍋物を頂く。

湖に隣接した漁港が帝都ランディーナにはあった。

毎年タラン湖から鮭や鱒を小舟を繰り出し帝都の皆で捕るのだ。

鮭や鱒をすりつぶす。団子を作り油で揚げる。団子やキャベツやキノコなどを出汁醤油、みりん、水とともに焜炉にかけられた鍋で沸騰させる。

鍋物が美味しい季節。

冬なのである。

魔女のリュシカは料亭から白雪舞う帝都ランディーナの街路や星光る夜空を眺め湯気たつ鍋物に神に祈る。