「お、お邪魔します」

勧められるままソファに座り、瑠璃亜さんと向かい合った。

茶色いパーマがかかった髪と、クリクリとした大きな瞳。

トイプードルみたい。

視線がバチッとあったところで、

「美玖さんっていくつなの?」

と鋭い質問。 

「18です」

「年上だぁ〜。じゃあ敬語なんていいのに」

「いや、そんなわけには」

「じゃあ、敬語をやめて?これは私からのお願い」

じっと目を見て言われると、さすがは本郷の娘というべきか、恐怖に冷や汗が伝う。

「は…うん」

「バッチリ〜!」

ぱっと笑顔になった瑠璃亜さん…もとい瑠璃亜。

「ねぇ、美玖さんとお兄ちゃんの馴れ初め教えてっ!」

「ええっ!?そんな、大したことじゃ…」

「大したことなかったらお兄ちゃんの恋人にはなれないよぉ〜!」

「えええ…」

瑠璃亜の勢いに押されながらも、平和な時を過ごした。