何やら険悪な雰囲気でコソコソと話していた楽仁さんと流星さんにストップをかけるべく声をかけた。

ハンカチを洗ってから返すと言ったら、にわかに気温が下がった感じと、楽仁さんのニヤリとした笑みが気になったが、まぁ気にしないことにしよう。

「妹さんのお部屋、どちらですか?」

流星さんに聞くと、すぐにニッコリとした笑顔に戻って、案内してくれた。