今宵、君と、あの場所で。



─スタスタスタ、ストン。

やってきたのは、大きなバーニーズ・マウンテン・ドッグだった。

ヤクザのイメージとはかけ離れていて、モフモフな癒やし顔だ。

「かわいい…。モフりたい…」

ゆっくりと歩く姿は『優雅』の一言に尽きる。

「思う存分撫でてやれ。ずっと美玖のことを見てるからな。少し妬ける」

「またまた〜。ロイっていうんですか?ロイ〜!」

名前を呼ぶと、擦り寄ってくる。

匂いを嗅いでもらって、手を伸ばすと、大きな舌がぺろりと手を舐めた。

「かわいすぎる…っ」

我慢できずにそのふわふわの毛に手を伸ばして、もふもふと撫でる。