今宵、君と、あの場所で。


「この部屋をお使いください、美玖様」

案内されたのは、流星さんの部屋とつながる広い一室。

「あなたは?」

案内してくれた人にお礼を言おうと、名前を聞く。

「若頭補佐、冴村 楽仁(さえむら がくと)。以後お見知り置きを」

真面目そうな人だな…

「よろしくお願いします」

「美玖様、敬語はやめてください。貴女は流星の婚約者なんですから」

婚約者?

「婚約者とかなった覚えないけど…?」

「ここまで来て怖くなりましたか?やはり金目当てで──」