今宵、君と、あの場所で。



やっぱり…って思った。

薄々感じてたんだ。

心のどこかで。

「そうなんですね」

「美玖、悪い…もう帰してあげられない」

自分から話しておいて、帰せないなんて身勝手だと思うけど。

一瞬でも、

帰れなくてもいいなんて思ってしまった私は、

もうあなたに堕ちていたのかな───?