今宵、君と、あの場所で。

「で?どういうことですか?」

蒼、心配しなくてもすぐ話すから。

「取り敢えずなんで零がここにいるの?」

「零はここの副総長なんだよー」

海斗に聞いてない。

けど、やっぱりね。

「それで帰りが遅かったのね」

「驚かねーの?」

驚いたように聞く零。

「うん。なんかこんなとこにいるんだろうな、って思ってて。今日、友達が零の事噂してたし」

「だってよ、零。モテる男は違うなー」

海斗うるさい。

「あのね、私と零、姉弟なの」

「みたいだね。聞いてたらわかるよ」