「惚気けてますね〜。で、名前は?」

メガネが聞いてくる。

「あ、東美玖」

「美玖ちゃん?ふぅん」

銀髪は言動が可愛い。

「そうだ。俺ら。俺、神楽陸斗(かぐらりくと)。凰雅の総長」

金髪が言う。

「僕は天王寺蒼(てんのうじそう)。情報担当です」

メガネは蒼ね。物腰が柔らかい。

「俺ー?神楽海斗(かぐらかいと)。特攻隊長ねー」

で、銀髪は海斗ね。可愛いのに特攻隊長とかやってるんだ。

「そろそろれ──」

──バタバタッ

「来たんじゃなーい?」

誰が?

──ガチャッ

「わりぃ、遅れ──」

…え?

「…れ…い」

「ねーちゃん?なんでここに…?」

こっちが聞きたい。

「は?姉?弟?」

金髪…もとい陸斗が困惑顔で聞く。

「まぁ、座りなよ」

知っていたのであろう流星さんがソファーをつめて向こう側に座らせる。