慣れたように階段を上がっていく流星さんについて行くと、1つのドアを開けて、中に入って行った。

「「「「お久しぶりです、流星さん」」」」

入った途端に何人かの頭が下の方に見えた。

「久しぶりだね、陸斗(りくと)海斗(かいと)(そう)。頭上げてよ」

バッと頭を上げた彼らは、隣に立つ私に目を見開いている。

メガネ、金髪、銀髪ね。

「誰ですか、そいつ」

近づくなオーラ…

どんだけ流星さんが好きなんだよコイツら。

「俺の女」

「は、女?そんなちんちくりんが?」

…はぁ?ちんちくりん?

ブチッ!

私の中で、何かが切れる音がした。

「私はれっきとした女ですが?あんたたちどんだけ流星さんのこと好きなんだよ!」

一息で言い切って、そして後悔した。

…言ってしまった…

ヤンキーに向かって何という口を…

やってしまった~

「…プッ。あははははははっ」

「何こいつ。おもしれぇ〜」

「納得ですね」

「だろ?自慢の彼女なんだよな」