女子のギャラリーをかき分けながら、流星さんの前までやってきた。

「お、美玖来た〜」

「なんで流星さんがここに」

「何も言わずについてきてくれないかな?」

私の質問に答えず、怪しさ満載の発言をするこの人。

「どこ行くんですか?」

「楽しいとこ」

「行きません!」

怪しすぎる。

というか、この人はいつも怪しい。

…でも、信用できるかもしれない。

「ま、取り敢えずついて来てよ」

言われるがまま、ついていくことにした。