どうして俺が二人の様子を知っているかというと、俺たちは三人が同じ高校に進学したためである。こんな事になるなんて考えもしなかった俺たちは「高校でも一緒に過ごそう」と青臭いことをくちばしっていた。
 今では三人揃って後悔していることだろう。俺は後悔している。

 クラスでは当然のようにボッチだし、席を立つ音でさえ俺が立てれば銃声に聞こえるかのように周囲がびくついて居心地が悪く俺の表情は次第に氷つき、ついつい睨んでしまう。切れ長の目も相まっていっそうクラスメート達を威圧しているようになっている。