体育祭系の先輩の好きなひとはあたしと同じクラスらしい。 今は昼休み。 あたしのクラスに先輩たちを引き連れて。 やっぱり注目を浴びている。 「あ、あのひとです」 先輩がこっそり指をさした方向にあたしたちは注目する。 「み、水谷理香さん……」 理香? あの、理香?? あたしの親友の??? 「ヒトメボレなんス…」 先輩は顔を赤くして、頭をかいた。 困ったなぁ。 理香にはユウくんがいるからな。 「気持ちを伝えるだけでいいんス」 相手の気持ちをわかってるのに、協力するのって心苦しいなぁ。