『またね』と直接言えることが嬉しくて。 私は大きく頷いた。 「はいっ。また!」 奏多先輩が自分の教室に戻っていく。 その後ろ姿が見えなくなるまで、見つめていた。 入学から2週間。 ようやく、春の暖かい風が舞い込んできました。