ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

「どういうこと、ですか……?」

「芽衣のクラスの子たちが、これを持って文化祭委員会の私のところへ来たのよ」

「え……っ」



クラスの人たちが?

なんで……。

疑問しかない私に、里紗先輩は丁寧に教えてくれた。



「ベストカップルコンテストのクラス代表を芽衣に変えてほしい、って言ってきたわ」

「まさか……」

「相手の名前はもちろん結城くん。ベストカップルコンテストの担当の私に、直前の変更で申し訳ないです、って頭下げながら来たからビックリよ」



ベストカップル……。

あのクラスメイト達が?

この紙を里紗先輩のところへわざわざ?


それって。

私たちを認めてくれたってこと……?


里紗先輩を見れば、柔らかく微笑んでいた。