ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

「心配したわよっ」

「ご、ごめんなさいっ、」

「だって、あんたのクラスの子たちが私のところへ来るんだもん!」

「……え?」



里紗先輩の言葉に固まる私。

クラスメイトが?

里紗先輩のところに?

なんで?


その疑問は奏多先輩も颯汰先輩も同じなようで、驚きを隠せていない。



「なにしに里紗先輩のもとへ……?」



恐る恐る私が尋ねると、里紗先輩はポケットから1枚の紙を差し出してくれた。

戸惑いつつも受け取る私。


その紙に目を落とせば……。



「ベストカップルコンテスト……?」



大きく書かれていたその見出し。

その紙に目を通せば、私と奏多先輩の名前が書かれていた。