ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

そこまで話したら、涙腺は崩壊。

辛い気持ちもあるけれど、どうしてこんなにも上手くいかないんだろう、って苦しくなる。

そんな私の頭を奏多先輩が撫でる。



「芽衣はひとりじゃないよ」

「……」

「俺がいるじゃん」



奏多先輩は、私の好きな人であって。

学年も違くて。

私にとって奏多先輩は”友達”ではないんです。



「芽衣は頑張り屋さんで、人を大事に考えることができて、すごく優しい子だよ」

「っ、」

「だけど、その分傷つきやすくて、繊細で。……守りたくなっちゃうような女の子」



奏多先輩はそんなふうに見ていてくれていたんだ……。

涙目で奏多先輩を見つめる。



「俺がそばで守ってあげたい。でも、それが原因で傷つけちゃうこともあるかもしれない」

「そんなこと……」

「それでも、芽衣を守りたいと思うんだよ」



奏多先輩の温かさが心にしみる。

その言葉で充分、私は頑張れる。

頑張りたいと思える。