ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

「芽衣」



後ろから名前を呼ばれて肩を跳ねさせる私。

びっくりした。


そう思って振り返ると、奏多先輩が私と同じ目線の高さでしゃがんでいた。

私もびっくりしたけれど、奏多先輩も驚いた表情をしている。

それはきっと、私が泣いているから。



「どうしたの? なにかあった?」



奏多先輩は私の頭に手を置いて、優しい声で聞いてくれる。

だけど、私はなにも答えることができなかった。


だって。

好きな人が目の前にいて、格好悪いところを見せることなんてできない。

心配かけたくないし。

わざわざ、私には友達がいません、なんて言いたくない……。


そう思っていたけれど。



「話してみ?」



そんな優しい声で言われたら、話してしまう自分がいる。


……今日の一連の流れを話した。

クラスメイトに話しかけたこと。

衣装作りを任されたこと。

放課後に、クラスメイトが話しかけに来てくれたこと。

……人前では関わらないでほしい、ということ。