それから。

私の大好きな先輩……、里紗先輩がお泊りすると電話越しで聞いたお父さん。

お父さんはいつもより早く帰宅した。

きっと、私に友達がいないことを知っているから、里紗先輩に挨拶をしたかったんだろう。


だって。

お土産にケーキを買ってくるとか、クリスマスや誕生日以外になかったもん。


夜は里紗先輩にメイクの基礎から教えてもらって、なんとかメイクを覚えた。

これで、明日も頑張れる。


寝る前には恋バナ。

奏多先輩について話すことが、メインだったけど。

里紗先輩の好きな人について尋ねたら、里紗先輩は少し頬を染めた。