ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

「芽衣が戻ってきてくれてミルクティーとか差し出してくれたときは、安心した」

「っ、」

「支えてもらっているんだな、って泣きそうになった」



くしゃっ、と笑う奏多先輩。


支え……。

私の行動が奏多先輩の支えになっているなら。

それはすごく嬉しい。

そう思ってもらえるだけで幸せ。



「ありがとう」

「……どういたしまして?」

「なんで疑問形なの」



そう言って、再び笑う奏多先輩。

やっぱり、奏多先輩には笑顔が似合う。

その笑顔を見ていると、胸が、きゅっ、と、なる。

奏多先輩の笑顔を見ることが出来ているのは、今は私だけ。

そう思うと、なんだか優越感だった。


窓の外を見ると、オレンジ色の空が広がっていた。

綺麗な空だった。

窓際でクロちゃんがウトウトしている。

……癒されるなぁ。