ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

「疲れた体には甘いもの、ですよ!」

「え……?」

「ミルクティーと抹茶ラテ、どっちがいいですか?」



私は満面の笑みを浮かべる。

これで奏多先輩の力に、少しでもなれたら嬉しい。

奏多先輩は飲み物と私を交互に見つめてから。



「ミルクティー」



と、呟いた。

そんな奏多先輩に、ミルクティーを差し出す。

素直に受け取ってくれる奏多先輩。



「ありがとう」

「はいっ! あ、シュークリームも食べます?」

「うん。欲しい」



私はシュークリームを差し出した。

あとはWi-Fiが直るのを待つだけ。


奏多先輩はシュークリーム片手にパソコンをいじりだした。

さっきと表情も空気も違う。

これでWi-Fiが直ってくれれば……。



「直った!」

「えっ」

「よかったぁー……」



奏多先輩がほっとしたような表情で私を見る。

多分、私も同じような表情をしているんだろう。

これにて一件落着、ってところかな。

良かった。