* セリカが聖女として王城で暮らし始めて三年の月日が経っていた。何をやっていても生きている気がしない。無気力な状態が続いている。どうしたらよいのが自分でもわからない。 皆が私を聖女と崇め、何をやっても咎められることもない。 そんなことは当たり前だ。 あいつらは……。 あいつらは……。 セリカの真っ赤に燃えるような瞳から涙が溢れ出す。 許さない。王族どもも、貴族たちも、この国の人々も……。