「そーそー。まさか、朝倉さんたちのストーカーとかしてないからな、俺」
「ひっ……」
ああ、バレてた。
ぜんぜん違ったらしく、申し訳なくて肩を縮こませる。
「顔に出すぎておもしろいわ」
くすくす笑ってる淡路くんは、よくよく見たらスーツのようなものを身につけている。
上は羽織っていないシャツとネクタイのラフな格好だから、いっしゅん制服に見えた。
わたしたちが通う学校はほぼ土曜は授業がないから、そんなことがあるはずないんだけど……。
実は休日はスーツで過ごす感じ、なのかな……?
和風のおうちなら着物を着て過ごす、みたいな感じで。
謎がまた深まりながらも、淡路くんは言う。
「そちらは?やけ食い?」