離してよ、牙城くん。



「お願い、というか注意勧告なんだけど」


「ちゅういかんこく?」




「そうそ。
ほかの女はどーでもよくても、百々ちゃんだけは死んでも守りたいからさ」


「……?」





よくわからない言葉をつらつら並べる牙城くん。



それに嫌な予感がしたのは、おそらく勘違いじゃなさそうだ。







その証拠に、彼の声がグッと低くなった。













「────3日後の夜、23時以降、絶対に外出たらいけないよ」