離してよ、牙城くん。




もう、わたしと百々はちがうんだと、百々にわかってほしかった。


それなのに、いつしか溝が出来てしまった姉妹の仲は、簡単には戻らなくなっていた。






「ナナさあ、最近なんかあった?」




百々に避けられ、落ち込んでいるわたしに、いつもナギは慰めるように寄り添ってくれる。


その存在は、すごくすごくありがたかった。




その頃くらいから、ナギと付き合いはじめ、百々やお母さんとは疎遠になったものの、幸せな日々を過ごしていた。



……そんなときだった。





「なんで何も言ってくれないの……っ?
わたしの知らない道を行く七々ちゃんなんか……、だいっきらい!」




百々とケンカし、家を出て、心が折れそうになったまま、ナギに会おうとしたけれど。