離してよ、牙城くん。




いままで何をするにもいっしょだった双子の百々。


これからもずっと、そうだと信じて疑わなかった……けれど。





……もし、わたしのせいで、百々もこっちの世界に来てしまったら?


危ないところへ、足を踏み入れてしまったら?




大切な妹を、そんな目には合わせられなくて。





「うーん……、まあ、ちょっとね。百々は知らなくていいよ」




なるべく、心配性の百々には迷惑をかけたくなくて、わざと少し突き放した言い方をした。



キツイ言い方ではなかったとは思う。


だけど、わたしのせいで、百々が傷ついたのは事実だった。





それから、わたしが夜いないことも相まって、百々との会話はめっきり減ってしまった。


お母さんにもバレてしまい、自分の決心が揺らぎ、……わざと反抗するように髪にメッシュを入れ、カラコンをした。