離してよ、牙城くん。






.






『ねーねー七々ちゃーん』


『んー? 百々どーしたの?』





おかあさんとおとうさんは、いつも言うの。

わたしたちふたりがならんでると、お人形さんみたいだって。


かわいいお人形さんがふたりもいるから、おかあさんたち幸せだよーって言ってくれるの。




『これ、……たんじょーびぷれぜんとっ』


『……えっ、でも、……百々もたんじょうびだよ?』




『いいのいいのっ、あげる!』




後ろからデデーン、と出した大きな箱。

2週間まえから、ずっと七々ちゃんのために作ってたもの。



中身は……、七々ちゃんが開けるまでのお楽しみ。





─── きょうは、7さいの誕生日。


七々ちゃんも、わたしとおなじようにケーキのかぶりものを乗せられて、にこーってしてる。