「花葉、どうしたの?」



全速力でこちらに駆けてくる親友を受け止め、首を傾げる。


ちなみに牙城くんは思いっきり嫌な顔をして「さいあく」なんてボソッと呟いたけれど、わたしがバシッと背中を叩くと静かになった。


花葉は、興奮したまま、手に握りしめられているスマホの画面をわたしに見せた。





そこには、椎名さんとのトーク画面。


メッセージは頻繁にやり取りしているらしく、あれからうんと仲良くなったという。




花葉『良ければ日曜日、ふたりで出かけたり……しませんか?( ; ; )』

美耶(みや)『ぜんぜんいいよー』



花葉『っっ嬉しいです!! 椎名くん好きです!!』

美耶『あは、花葉かわいい格好してきてね。楽しみにしてるー』



花葉『もちろんです!!!!♡』







……え、カップルですか?