離してよ、牙城くん。




「が、じょ、……くっ」




休憩なんてなくて、何度も角度を変えて合わさるキスに、息が切れる。


腰が抜けて自力で立てないわたしの腰には、牙城くんの腕が巻かれていて。





ふ、ファーストキスなのに……、なんて刺激的で容赦のないんだろう……。





「なに? もう無理?」


「うっ、むり〜〜……っ」




「そーかそーか。じゃあ、もういっかい」


「……っ?!」





にやあっと口角をあげる牙城くんは、べ、と自らの舌を出す。




「可愛すぎて、やめらんねえの」






ズルい、ズルいよ。


そんなの、拒みたくても拒めないよ。