ホテルは林の中に隠されるようにたち、涼しくまさに避暑地というかんじで、沢山のお客様で賑わっていた。


 ホテルスタッフから明日からの仕事のスケジュールの説明、館内案内、寮と、制服を渡される。


 「制服がかわいいね」

ベージュのワンピースに白襟にリボン、フリルのついたエプロン、ちょっとワクワクしたきた。


 二人で頑張ろうねとガッツポーズ!


 でもすぐに細かい仕事内容を聞いたら心が折れそうになった。


 普段私達のホテルとは規模が違う、朝食会場は戦場、そんな言葉が頭をよぎる。


 そっと溜息を付いたのに、青山君は「やるしかないだろう」と仕事の後の朝食の為にと頭をポンポンとしてくれた。


 それをされると、弱い私。


 頭ポンポンはねぇ…誤解します。


 素直に嬉しいです。顔が赤くなってませんように…