「えっ？」


なに、言ってるの？


「俺、涼音が好き。涼音が怜くんを好きなのは知ってる。でも、涼音にそんな顔......」


私、どんな顔してるんだろう。


「怜くんを、忘れるために利用してよ。涼音、俺と、付き合ってください」


怜を、忘れる......？


そんなこと、できるのかな。


このまま、忘れずにいたいって思う。


でも、忘れなかったら、怜に迷惑......。


私は......。









朝陽くんの、その言葉に甘えることにした。