ホテルの予約は取ったままだが、今更キャンセルするのもホテル側に迷惑を掛けかねない。 そう思った俺は、カフェからホテルへと移動した。 実際入ってみれば、それはとても豪勢で広々とした部屋だった。 記念日だし明里を驚かせたくて、ホテルの人に「1番いい部屋を」と頼んだから、当たり前な事なのだが。 俺は部屋の鍵を閉めると、勢いよくベットに倒れ込んだ。 その途端、急に眠気に襲われ、俺はゆっくり瞼を閉じた。 ____それから何分経ったのだろう。 俺は不意に違和感を感じて目を覚ました。