「……わかりました」 木嶋さんは小さくそう言葉を紡いだ後、私をまた抱き上げた。 「奥の個室行きましょう。ここにいるとお客さんに目立つので」 木嶋さんの落ち着いた声色にほっとしながら、私は身を委ねたのだった。 . . .