その会話を最後に、私達は駅まで一言も発さなかった。……いや、発せなかった。 陸の纏う空気がとても重くて、辛く感じられたからだ。 電車に乗り私の最寄り駅に着いた時も、陸はとてもぎこちない笑顔を浮かべながら私に「また明日」と言葉を放った。 明らかに、陸の様子が変だ。 そう思いながらも、私はその理由を陸に聞くことは出来なかった。 . . .