「……り、く?」 上手く動かない唇で私は目に映る男性の名前を呼んだ。 そうすれば涙で歪んだ顔で無理に笑いながら、そうだそうだと何度も頷いてくれた。 お母さんもお父さんも、私が目を覚ましたことを泣いて喜んでくれた。 事故の日から、私は1ヶ月ほどずっと眠っていたそうだ。 そのせいで最初はあまり上手く体は動かせなかったけれど、リハビリをすれば元通りに体も動くようになった。 目を覚ましてから約1ヶ月後、私は無事に退院することが出来た。 . . .