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《木嶋 暁side》
「容態は……!?」
集中治療室から出てきた医者に俺は必死の形相で駆け寄った。
そんな俺に続いて雪も俺の隣に並ぶ。
「なんとか一命は取り留めましたよ。……ただ、かなり頭を強く打っているので、いつ目を覚ましてくれるかは何とも言えません」
「そう…ですか」
唖然とする俺に医者は一礼すると、俺たちの元を去って行った。
ただ呆然とその場に立ち尽くす俺に、雪は静かに口を開いた。
「妙に必死だね。……もしかして、本気で好きになったとか言わないよね」
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