「なんでって、元気かなって確かめ」
「本当の目的は何?」
私は雪の言葉に覆いかぶせるようにそう言葉を投げかけた。
とその瞬間、今までニコニコとしていた雪の表情が一瞬にして無へと変わる。
「…本当の目的は何?」
そう私の言葉をなぞらえるようにして言葉を紡いだ雪は、その直後高らかに笑い声をあげた。
「……そんなの、あんたをボロボロにすることに決まってるでしょ?」
血走った目に慄いた私は、つい体を退ける。けれど雪はそんな私の胸グラを掴み、グッと私と顔を近づけた。
「本当はね…?あんたのことなんか、出会った時から大っ嫌いだったんだよ」
言葉のナイフが私の心に大きな傷を与える。
私は震える唇をゆっくりと動かした。
「私はずっと雪のこと親友だって思ってた…雪のこと信じてたんだよ…っ」
雪はそんな私の言葉を鼻であしらうと、胸グラを掴んでいた手を勢いよく突き放した。



