ただただ、さっきの言葉を思い出したくなくて、何も考えたくなくて、悲しくて、苦しくて辛くて、ただひたすらに虚しくて。 そんな気持ちでようやく外へと飛び出すと、あたりは中と同様に真っ暗だった。 そりゃそうだ、店に入る前からもう既に暗かったんだし。 だけど、それがまるで、出口がないようで、何だかすごく息苦しく感じた。 「さ、どう帰ろっか…」 ため息混じりにそう呟いた次の瞬間、後ろのドアが勢いよく開かれた。