「あ〜!この方が明里の彼氏さんか〜!6年も付き合ってるって聞いてたけど、これが会うのが初めてなんて…なんか新鮮ですねぇ?」
しかし雪はそんな愛想の悪い陸に少しも気後れせず、そう明るく言い放った。
そんな雪の言葉になんの返答もしない陸に、何か言って!という念を込めて肘でつつくけれど、それも無視。
シーンとした空気が私たち3人を包んで、何だかとても居心地の悪い雰囲気を作り出していた。
気まずさに耐えきれなくなった私は、咄嗟に「仕事に戻ろう」と声をあげようとした。
しかし、雪のパンッ!という掌を叩く音に見事にタイミングを奪われる。
陸と私の視線はその音につられて、雪の方へと視線を向けた。



